Amazonで古本を売る方法は2通り

大手通販サイトAmazonでも、不要になった本を買取に出すことが可能です。

Amazonには「古本買取サービス」を使って本を買取に出す方法と、「Amazonマーケットプレイス」を使って本を出品する方法の2種類があります。

どちらも同じサービスと勘違いしている人も多いですが、この2つのサービスは内容が大きく異なるため、特徴を把握しておくことが大切です。

わざわざ商品をお店に持ち込む必要はなく、自宅から荷物を送るだけで古本の処分ができるという点はどちらのサービスも同じですが、利用料や受け取れる金額にも差が出るので、利用前によく確認しましょう。

「Amazon古本買取サービス」とは？

Amazonの古本買取サービスは、2015年からサービスが開始され、2016年に一度終了したものの、同年の6月からはサービスが再開されています。

Amazonのアカウントから、買取を申し込むことができ、売りたい商品をダンボール箱に詰めて送れば査定が受けられるという内容です。

自宅に無料で集荷に来てくれるうえ、ダンボール箱がなければ提供してもらえるので便利なサービスに思えますが、注意すべきは、買取代金を現金で受け取ることができないという点です。

買取代金は全額Amazonギフト券での受取になっており、頻繁にAmazonを利用しない人からすると、現金でもらえないのはデメリットと考えられます。

また、査定条件が厳しく、本の状態が良くない物は買取NGとなる可能性が高い他、雑誌は1円買取、インターネットやPC、風水、経済関連の書籍は発行から5年以内のものしか買取できないなど、買取の条件が細かく設けられているのも難点です。

自分で本を出品できる「Amazonマーケットプレイス」

Amazonの古本買取サービスの場合、商品を送ったら買取センターで査定を受け、買取価格が決定されます。

しかし、マーケットプレイスは、自分で商品をAmazon内に出品するため、自分の決めた価格で売ることが可能です。

また、古本買取サービスと異なり、買取代金は現金で受け取れます。

しかし、Amazonマーケットプレイスは、利用料が発生するため、売れた本の価格をそのまま受け取れるわけではありません。

登録料は、大口出品だと月額4,900円かかり、小口出品なら登録料は無料なものの、商品が1件売れるごとに100円の販売手数料がとられます。

さらに、売上額の15％の販売手数料がかかるのに加えて、カテゴリー成約料として80円が徴収されます。

自ら出品するとなると、買取サービスと違っていつまでも買い手が現れない危険があるのに加え、せっかく売買が成約しても、手数料などが引かれてしまいます。

高額で売れたのに、結局手元に大したお金が残らない、ということもありえるのがマーケットプレイスのデメリットとも言えるでしょう。

買取価格には不満の声が多め

大手Amazonが提供するサービスということもあって、安心感からAmazonの古本買取サービスを利用する人は多いものの、実際の利用者の口コミを調べると、マイナスの意見も少なくありません。

「二束三文」「ほぼ新品状態なのに査定額が安すぎる」「こんなに安いなら他の買取業者に依頼すればよかった」など、査定額に対して納得がいかないという意見が多いため、大手だからといって本が高く売れるわけではないことが分かります。

また、コンディションの査定も非常に厳しいという評価も多く、よほどの美品でない限り高価買取してもらえることはないと考えて良いでしょう。

他にも、Amazonギフト券以外の代金受取方法がないことについて不満に思っている人もいるため、Amazonの買取は利用者によっては使いにくいサービスと言えます。

買取価格にこだわるならAmazon以外の買取方法も検討

Amazonは大きな会社かつ名前が知れているため、本の買取に強そうなイメージがありますが、実際の査定額はそこまで期待できるものではありません。

送料やダンボール箱が無料なのは魅力的ですが、ネットを窓口とする本の宅配買取サービスでも、送料・手数料・返送料・梱包材などが無料の所は少なくないため、わざわざAmazonの利用にこだわる必要はないでしょう。

ネットの宅配買取店なら「発売から1ヶ月以内の本なら定価の50％買取」「1年以内に発売された商品は定価の10～30％以上を保証」など、買取価格の保証を行っている店舗もあるため、お得に売れる可能性が高いです。

古本を手間なく高値で売りたいという方は、Amazonの買取サービスだけでなく、その他のネットの宅配買取店の情報もチェックしてみることをオススメします。